登坂 絵莉
Eri Tosaka
競技:レスリング
国体のグレコローマンレスリング48kg級で優勝経験のある父の勧めで、小学3年の時にレスリングを始めた。中学3年の2008年全国中学生選手権で優勝。2009年至学館高校へ進学し、2010年、2011年の全国高校女子選手権で2連覇を達成。2012年至学館大学へと進み戦績を重ねた。
2012年の全日本選手権では、一度も勝つことができなかったライバル入江ゆき選手に初めて勝利し、見事初優勝を飾った。その後も2013年、2014年、2015年と優勝を飾り、全日本選手権4連覇の記録を打ち立てた。2013年世界選手権決勝で、マエリス・カリパ(ベネズエラ)にテクニカルフォール勝ちを収め、初の世界女王に輝いた。2014年世界選手権では1回戦から3試合連続でテクニカルフォール勝ちで進むなど、圧巻の強さで2連覇を達成した。2015年世界選手権決勝は、ロンドンオリンピック銀メダリストのマリヤ・スタドニク(アゼルバイジャン)と対戦。0−2とリードされていたが、試合終了直前に片足タックルを決め、3−2で逆転勝利し、見事3連覇を達成した。
2016年リオデジャネイロオリンピック決勝は、前年の世界選手権決勝で苦戦を強いられたロンドンオリンピック銀メダリストのマリヤ・スタドニク(アゼルバイジャン)と再び対戦。試合終了1分を切った時点で1−2でリードされるも、残り13秒から執念の片足タックルを決め、そのまま相手のバックを取り2ポイントを追加。3−2の大逆転で勝利を勝ち取り、悲願の金メダルに輝いた。日本レスリングチームでの金メダル1号となり、女子レスリング史上最多となるメダルラッシュに弾みをつけた。
プライベートでは2020年に結婚し、2021年に男の子を出産。
2022年現役を引退。現在はレスリングの普及活動や講演活動に励み、女性アスリートのセカンドキャリアの選択肢を広げるべく、様々な新しい活動に積極的に挑戦している。
2023年には子どもたちがスポーツを通して新たな繋がり・交流・笑顔を生み出すことを目的とする「一般社団法人スマイルコンパス」を設立し、代表理事に就任。
2024年に「児童発達支援士」取得。
- 生年月日
- 1993年8月30日
- 出身地
- 富山県
- 現在の職業
- スポーツ文化人, 解説者, コメンテーター